毒針(読み)どくしん(英語表記)sting

翻訳|sting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

毒針
どくしん
sting

ジガバチなど,膜翅類の昆虫のうち有剣類に属している種類の雌の個体の腹部尾端にある管状突起。「どくばり」とも読む。腹部にある毒腺とつながっていて,毒液を他動物に注射する。なおクラゲ刺胞などをも,俗には針ということがある。

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デジタル大辞泉の解説

どく‐しん【毒針】

動物の、毒を出す針状の突起。特にハチやアリの尾端にあるもの。どくばり。

どく‐ばり【毒針】

毒の塗ってある。また、虫などにある毒液を出す針。

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大辞林 第三版の解説

どくしん【毒針】

動物体にある毒を出す針状の突起。特にある種のハチやアリの尾端にある刺針。産卵管の変化したもの。どくばり。

どくばり【毒針】

毒薬をぬった針。また、虫などがもつ、毒を出す針。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

毒針
どくしん

一般にはハチやアリなど膜翅(まくし)類昆虫の尾端にあり、毒液を敵動物に注入するための針状の器官をいう。産卵管の変形したもので、刺針の主体、導溝、針鞘(しんしょう)よりなる。腹部にある毒腺(せん)から分泌された毒液がこの針を経て射出される。ミツバチの毒針は普通の刺針と異なり、先端が鉤(かぎ)状で、刺すと抜けず、腹部からちぎれて刺した動物の体内に残る。なお、昆虫類のほかにサソリ類の尾端にも毒を出す鉤状の針があり、毒針とよばれる。[内堀雅行]

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精選版 日本国語大辞典の解説

どく‐しん【毒針】

〘名〙 動物体で、毒液を出す針状構造の総称。特に働き蜂働き蟻の尾端から突き出た刺針をいう。細く鋭い管状物で、基部は毒腺に接続している。雌の産卵管の変化したもの。

どく‐ばり【毒針】

〘名〙 毒の塗ってある針。また、虫などの持っている、毒を出す針。
※簑虫と蜘蛛(1921)〈寺田寅彦〉「地の或るものが蜘蛛を攻撃して、其毒針を正確に蜘蛛の胸の一局部に刺し通して」

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世界大百科事典内の毒針の言及

【毒腺】より

…オニダルマオコゼ類やゴンズイでは背鰭棘(はいききよく)の基部の皮膚中にあり,棘を通じて毒が出される。ハチなど膜翅(まくし)目昆虫では腹部に毒腺があり,産卵管の変形した毒針stingに開口している。ハチ毒としては,神経毒のアパミンや溶血性ポリペプチドのメリチンのほか,ヒスタミン,ホスホリパーゼA2などがある。…

※「毒針」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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