デジタル大辞泉 「民」の意味・読み・例文・類語
みん【民】[漢字項目]
[学習漢字]4年
〈ミン〉1 権力や官位のない普通の人。一般の人々。たみ。「民意・民営・民家・民間・民芸・民主・民衆・民生・民俗・民族・民兵・民謡/官民・義民・国民・
2 「民間」の略。「民活・民放」
〈たみ〉「民草/国民」[名のり]ひと・み・みたみ・もと
〈ミン〉
〈たみ〉「民草/国民」


なり。古
の象に從ふ」とするが、古文の形はその意象を知りがたい。〔段注〕に「古
の民は、蓋(けだ)し
生
(はんぶ)の形に象る」と衆草の茂るさまとするが、金文の字形から変化したものであるらしく、金文は眼睛を刺割する象とみられる。郭沫若は
(萌)・
(盲)・民の声が近く、その義が通ずることから、民を奴隷であると解したが、臣もまた大きな目の形、その目を刺す形が民で、合わせて臣民という。ともに本来は神の徒隷として、神にささげられたものをいう。民はのち新しく服属した民をいう語となり、周初の金文〔大盂鼎(だいうてい)〕に「四方を匍(
)
(ふいう)し、厥(そ)の民を
正(しゆんせい)す」、また後期の〔大克鼎〕に「
民に惠す」、斉器の〔
(そはく)〕に「民人
鄙(とひ)」、〔
子孟姜壺(かんしもうきようこ)〕に「人民
邑」の語がある。民とは支配関係を以ていう語である。〔詩、大雅、仮楽〕に「民に宜しく人に宜し」とあり、人は卜辞では他種族のものをいう語で、族名を冠して某人という例であった。
立〕民 ヒトクサ・タミ・タカラ・オホヤケ
〕に、氓一字を属する。〔玉
〕民字条に〔説文〕を引いて「衆氓(しゆうばう)なり」に作る。民・氓は、もとほとんど同義の字であった。
・
・罠・
(蚊)など六字を収める。
三下は「彊(つと)むるなり」と訓し、民に攴(ぼく)を加えてたち働かせる意。愍は哀痛の意をもつ字である。
(
)meangと声義が近い。氓・
(ぼう)が
(亡)miuangの声に従うのは、かれらが、その本貫を離れた、流亡の民であることを意味するものであろう。
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[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...