気比松原(読み)けひのまつばら

精選版 日本国語大辞典 「気比松原」の意味・読み・例文・類語

けひ‐の‐まつばら【気比松原】

  1. 福井県敦賀市松島、敦賀湾岸にある松原赤松を主とする防風林で、白砂青松景勝地若狭湾国定公園に属する。一夜松原

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「気比松原」の解説

気比松原
けひのまつばら

[現在地名]敦賀市松島町・櫛川

敦賀湾の浜堤上に白砂青松が続く景勝地。国指定名勝。一夜いちや松原ともいい、「気比宮社記」は次の伝説を記す。

<資料は省略されています>

同社記は「上古、櫛川松原為気比神園、至天正年中、為織田信長、天筒山・櫛川園悉被没倒」ともいう。

近世は藩有林となり、小浜藩支配時代は西御山にしおやま御林おはやし、また櫛川くしかわ村に属したため櫛川松原とも称した。当時の広さは南北六町九間、東西八町二九間であった。御林は鋳物師いもじ松中まつなか今浜いまはまの三ヵ村が守り、林内の松葉拾得代として「松葉代」の小物成を納めた。樹木の伐採は禁止あるいは制限されていたが、気比宮祭礼の山車の用材八、九十本は容認された。林中の松茸は、山方・郷方および会所の役所に誓紙を提出した引人が採った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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