福井県と京都府にまたがる若狭湾沿岸一帯の海岸美を主とする国定公園。1955年(昭和30)天橋立(あまのはしだて)から美浜(みはま)海岸までが指定を受け、1962年敦賀(つるが)半島地区、1968年丹後(たんご)半島地区が追加指定された。2007年(平成19)、天橋立を含む丹後半島海岸部を、新設の丹後天橋立大江山国定公園(たんごあまのはしだておおえやまこくていこうえん)の一部とするために分離。面積191.97平方キロメートル。立石(たていし)岬、若狭蘇洞門(そとも)、音海断崖(おとみだんがい)、成生(なりゅう)岬などの壮大な海食崖と、気比(けひ)の松原、水晶浜、高浜などの砂浜が入り交じり、三方(みかた)五湖を加えて変化に富んだ景観が展開する。また、三方五湖の梅丈(ばいじょう)岳レインボーライン、小浜(おばま)湾の久須夜(くすや)ヶ岳エンゼルライン、舞鶴湾の五老(ごろう)岳展望台や常神(つねがみ)半島の三方海域公園などの開発も進んでいる。常神の大ソテツ、大島半島・成生岬の天然ビワや、西方(さいほう)ヶ岳のカモシカ、冠(かんむり)島のオオミズナギドリのほかシカ、サルなども生息する。小浜付近の平安・鎌倉期の古文化財も彩りを添える。各地の砂浜は好海水浴場で、釣りの適地も多い。
[島田正彦]
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