現存する日本泳法の一流派。水戸(茨城県)の那珂(なか)川で発達した扇足(あおりあし)泳法を主とする。1697年(元禄10)島村孫衛門正広が熨斗游(のしおよぎ)を主体とする泳ぎを案出して一流派をたて、島村流と称して水戸の上市(うわいち)に稽古(けいこ)場を設けて水術の指南を始めた。一方、水戸の下市(しもいち)では、小松郡蔵正永(ぐんぞうまさなが)に続いて阿部左衛門幸純が出て二重(ふたえ)熨斗游を創始した。1843年(天保14)藩主徳川斉昭(なりあき)は上市の島村流と下市の泳ぎをいずれも水府流水術とよぶこととした。流名は統一されたが、上市と下市の両稽古場は存続したので両者の泳ぎには若干の相違点がある。水府流の伝書には島村丹治昌邦の『水術伝習書』、阿部左衛門幸純の『水術三十ヶ条目録』がある。泳法の横体には一重(ひとえ)熨斗、二重熨斗、片抜手(かたぬきて)などがあり、平体は大抜手、早抜手など、立体は立泳がある。なお、剣術の水府流は藩主斉昭が水術の水府流の命名と同じころ、同藩で行われていた各流派の剣術の長所を総合して構成させたものである。
[笹島恒輔]
…1900年には各派統一のための日本游泳術研究会が創立された。これより先1898年,水府流太田派道場と横浜在住の外国人たちが横浜西波止場で競泳大会を開いて太田派が勝ち,水泳の関心が高まったことも見のがせない。
【日本の古式泳法】
日本泳法は大別すると,平体=水面に伏した姿勢あるいは背泳,立体=立泳ぎ,横体=片方の肩を下にした横向きの姿勢,の3種があり,各派技巧をこらしている。…
※「水府流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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