日本大百科全書(ニッポニカ) 「水路図誌」の意味・わかりやすい解説
水路図誌
すいろずし
海図と水路書誌の総称。海図は陸上旅行者の地図、水路書誌は案内書に相当するもので、航海、停泊に必要なあらゆる参考資料を集めて編集され、日本では海上保安庁海洋情報部(旧、水路部)から刊行されている。刊行区域は日本周辺、太平洋、インド洋および付近諸海で、毎週1回無料で発行される水路通報によって、つねに内容を現状にあわせる努力が行われている。航海に必要な図誌の索引には、水路刊行物の総目録ともいうべき『水路図誌目録』を調べればよい。
[川本文彦]
『沓名景義・坂戸直輝著『新訂 海図の知識』改訂版(1996・成山堂書店)』▽『海上保安庁編・刊『水路図誌使用の手引』(2002)』▽『板谷毅・藤井春三著『最新 航海読本』改訂版(2002・成山堂書店)』▽『長谷川健二・平野研一著『地文航法』第5版(2003・海文堂出版)』▽『海上保安庁編・刊『水路図誌目録 航空図を含む』各年版』