航空図(読み)コウクウズ

デジタル大辞泉 「航空図」の意味・読み・例文・類語

こうくう‐ず【航空図】

航空機運航に用いる地図飛行場航空路航空管制制限区域などの情報記載し、主にランベルト正角円錐図法採用国際民間航空機関ICAOイカオ)が定めた統一規格に基づいて作成される。航空地図。

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精選版 日本国語大辞典 「航空図」の意味・読み・例文・類語

こうくう‐ずカウクウヅ【航空図】

  1. 〘 名詞 〙 航空用の地図。航空路、飛行禁止区域、飛行場、航空灯火無線航行援助施設などが記載されている。航空地図。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「航空図」の意味・わかりやすい解説

航空図
こうくうず

航空機の運航のための地図。国際民間航空機関(ICAO(イカオ))の基準により、統一的な規格のもとに、各国でつくられている。日本では縮尺100万分の1の国際および国内航空図のほか、50万分の1以上の小地域の航空図を刊行している。作成は海上保安庁海洋情報部(旧、水路部)。航空図には、航空無線施設、飛行場、航空灯台、飛行禁止区域、既設の航空路など、必要な情報が盛り込まれており、山岳部は高度帯ごとに色分けされている。

[五條英司]

『国際民間航空機関編、航空振興財団訳『国際標準及び勧告方式航空図』(1993・航空振興財団)』『海上保安庁編・刊『水路図誌目録 航空図を含む』各年版』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「航空図」の意味・わかりやすい解説

航空図
こうくうず
aeronautical chart

航空機が飛行するのに必要な情報を表示した地図。使用目的によっていろいろな種類がある。普通は陸地地形を見やすく表わした多色刷り地図に,航空無線施設,航空灯台,飛行場や着陸施設などの航空諸施設,航空路,航空制限区域,磁針偏差線,コンパス図など航法上必要なものが加刷されている。日本では 1914年に旧海軍航空隊の要望で水路部が試作した『横須賀至東京』の試作図が最初といわれる。旧陸軍でも 28年に 50万分の1の東京近傍航空一般図を作成し,また旧海軍も 30年 25種の航空図を完成した。現在,海上保安庁水路部が 100万分の1国際航空図 (ICAO-WAC) ,50万分の1航空図,100万分の1航空路図,の3種を作成し,国土交通省航空局が無線航法図,ターミナル地域図,計器進入図,着陸図,飛行場図,飛行場障害物図,その他を作成している。これらの航空図は 53年に加盟した国際民間航空機関 ICAOの規準によっている。

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百科事典マイペディア 「航空図」の意味・わかりやすい解説

航空図【こうくうず】

航空機の航法用地図。地形,障害物,航空保安施設航空路,飛行場などを記載。国際民間航空機関(ICAO(イカオ))の標準による100万分の1航空図のほか,ジェット機用の250万分の1,地上識別用の50万分の1,進入用の25万分の1などがある。

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