永久双極子(読み)エイキュウソウキョクシ

化学辞典 第2版 「永久双極子」の解説

永久双極子
エイキュウソウキョクシ
permanent dipole

もっとも普通には,分子がその固有な性質としてもっている電気双極子をいう.これに対し,外部からの電場によって一時的に誘起される双極子を誘起双極子という.一部の対称性の高い分子以外の多くの分子は,永久双極子モーメントをもっており,その値は一般に 10-18 c.g.s 静電単位程度であって,これを1デバイ単位(記号 D)という.なお,原子は永久電気双極子モーメントはもたないが,不完全殻を有する場合には,スピンないし軌道角運動量にもとづく永久磁気双極子モーメントをもつ.電子および原子核も,それぞれのスピンにもとづく固有の永久磁気双極子モーメントをもっている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「永久双極子」の意味・わかりやすい解説

永久双極子
えいきゅうそうきょくし
permanent dipole

外部電場または外部磁場に関係なく存在する双極子。微小な電気双極子には永久双極子と誘起双極子がある。後者は電場によって誘起される。水や塩化水素などの分子は永久双極子をもち,有極性分子と呼ばれる。有極性分子は電場がないとき,いろいろの向きをもち,その和はゼロとなるが,電場が加わると電場に平行な向きをもつ永久双極子が多くなり,誘電分極が現れる。これを配向分極と呼ぶ。これに対し誘起双極子による分極は電荷変位によるので変位分極と呼ぶ。磁気双極子が外部磁場に関係しないときも永久双極子と呼ばれる。

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