永山 則夫(読み)ナガヤマ ノリオ

20世紀日本人名事典 「永山 則夫」の解説

永山 則夫
ナガヤマ ノリオ

昭和・平成期の小説家 連続射殺事件(108号事件)の犯人



生年
昭和24(1949)年6月27日

没年
平成9(1997)年8月1日

出生地
北海道網走市

主な受賞名〔年〕
新日本文学賞(第19回)〔昭和58年〕「木橋」

経歴
昭和40年集団就職で上京、職を転々とした。43年横須賀海軍基地でピストルを盗み、ガードマンを射殺したのを皮切りに計4人を射殺。44年逮捕され、54年一審で死刑判決。56年控訴審判決は無期懲役だったが、58年最高裁から東京高裁に差し戻しとなり、62年3月死刑判決、平成2年5月上告審で死刑判決が確定。46年獄中で書いた手記「無知の涙」が刊行され、反響を呼んだ。55年12月文通を続けていた日系米人の新垣和美さんと獄中結婚。58年自伝小説「木橋」で新日本文学賞受賞。61年1月主任弁護人解任、同年4月離婚。支援活動をしてきた諸団体とも訣別。平成2年日本文芸家協会に入会申請したが拒否された。8年ドイツの詩人、アルンフリード・アステル推薦によってドイツのザール州作家同盟会員となった。他の作品に「破流(はる)」「異水」「陸の眼」「華」など。9年死刑執行後、その遺志を継ぎ著作の印税などで“永山こども基金”が設立された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「永山 則夫」の解説

永山 則夫 (ながやま のりお)

生年月日:1949年6月27日
昭和時代;平成時代の小説家
1997年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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