デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「池上四郎」の解説
池上四郎(1) いけがみ-しろう
安政4年4月18日生まれ。池上三郎の弟。明治10年警視庁巡査となる。麹町(こうじまち)警察署長などをへて,31年から千葉県,兵庫県,大阪府の警察部長をつとめた。大正2年大阪市長に転じ,在任10年。昭和2年朝鮮総督府の政務総監。昭和4年4月4日死去。73歳。陸奥(むつ)耶麻(やま)郡(福島県)出身。
…1897年に母校の教授となり,ベルギー留学を経て鉄道論・交通政策の権威として知られ,日露戦争後は社会政策の研究に集中し《労働者保護法論》(1910刊)などを著した。1914年にその学識を買った池上四郎市長の招きで大阪市助役となり,23年以後亡くなるまでの3期間大阪市長を務めた。この間に大阪港,御堂筋,地下鉄など社会資本の拡充をはかるとともに,公設市場,市営住宅,市民館の設置など都市社会政策の発展に尽力した。…
※「池上四郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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