池田章政(読み)イケダ アキマサ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「池田章政」の解説

池田 章政
イケダ アキマサ


肩書
貴院議員

旧名・旧姓
旧姓=相良

生年月日
天保7年5月3日(1836年)

出生地
肥後人吉(熊本県)

経歴
人吉藩主相良頼之の二男として生まれ、鴨方藩主池田政善の養嗣子となる。弘化4年鴨方藩2万5千石を継ぐ。明治元年2月本藩の岡山藩勅命で討幕軍に参加となったため、慶喜実弟にあたる藩主茂政は隠退願・養子願を出して許され、同年3月宗家を相続。以後岡山藩は勤王討幕に参加して各地に出兵し、賞典禄2万石を下賜された。同年閏4月議定、5月刑法官副知事、9月明治天皇東幸に供奉。翌2年4月刑法官知事、5月麝香間祗候を経て、6月版籍奉還により岡山藩知事、4年廃藩により退任。以後東京に移住し、11年華族銀行頭取、日本鉄道会社重役などを兼任した。17年侯爵

没年月日
明治36年6月5日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「池田章政」の解説

池田章政 いけだ-あきまさ

1836-1903 幕末-明治時代の大名,華族。
天保(てんぽう)7年5月3日生まれ。肥後(熊本県)人吉藩主相良頼之(さがら-よりゆき)の次男。池田政善(まさよし)の養子。弘化(こうか)4年備中(びっちゅう)岡山新田(鴨方(かもがた))藩主池田家9代。慶応4年宗家藩主池田茂政(もちまさ)の陣代として幕府側の姫路藩追討。茂政の跡をつぎ,備前岡山藩主池田家10代となり,政詮(まさのり)から章政に改名した。明治11年第十五国立銀行頭取。侯爵。貴族院議員。明治36年6月5日死去。68歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「池田章政」の意味・わかりやすい解説

池田章政
いけだあきまさ

[生]天保7(1836).5.3. 肥後,人吉
[没]1903.6.5. 岡山
江戸時代末期の岡山藩主。侯爵。相良頼之の次男。備前支藩鴨方藩主の養嗣子となり,慶応4 (1868) 年1月,本藩藩主の代理として藩兵を統率し新政府に加わる。同年3月,茂政の跡を継いで藩主となる。閏4月,議政官,のち刑法官知事。

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世界大百科事典(旧版)内の池田章政の言及

【岡山藩】より

…備前国(岡山県)岡山に藩庁を置いた外様大藩。歴代藩主は池田氏で,備前一国28万9000石と備中領分2万6000石を合わせて31万5000石を領知した。戦国大名宇喜多秀家が関ヶ原の戦で没落し,代わって入城した小早川秀秋も,1602年(慶長7)卒去し無嗣のため断絶した。宇喜多・小早川両氏とも備前・美作両国などで約50万石を領したが,その末路は悲運であった。03年岡山城主になった池田忠継(姫路城主池田輝政の次男)以降,12代268年にわたって池田氏による領知が廃藩までつづいた。…

※「池田章政」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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