精選版 日本国語大辞典 「沖の石」の意味・読み・例文・類語
おき【沖】 の 石(いし)
(百人一首の二条院讚岐の歌「我が袖は汐干に見えぬ沖の石の人こそ知らねかわく間もなし」から)
① 人に知られない、隠れたの意のたとえにいう。
※雑俳・蝶番(1731)「一通の沖の石ありかかが袖」
② 水などで、濡れていることのたとえ。
※俳諧・毛吹草(1638)五「五月雨は作り庭もや沖(オキ)の石〈昌意〉」
※俳諧・昼礫(1695)「倦し女は皆御存じの沖の石」
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