日本歴史地名大系 「泉光院」の解説 泉光院せんこういん 青森県:弘前市弘前城下西茂森町泉光院[現在地名]弘前市西茂森町二丁目西茂森(にししげもり)町禅林街三十三ヵ寺の一つ。長勝(ちようしよう)寺を主座とする上寺のなかにある。海蔵(かいぞう)寺の東隣に位置。金華山と号し、曹洞宗。本尊は如意輪観音。もと藤先(とうせん)寺末寺。長勝寺並寺院開山世代調(長勝寺蔵)によれば、慶長一〇年(一六〇五)大光寺(だいこうじ)村籠田(現南津軽郡平賀町)に創立され、開山は藤先寺二代察庵玄寿、開基は不詳。曹洞諸寺院縁起志(宗徳寺蔵)および正徳元年(一七一一)の寺社領分限帳(市立弘前図書館蔵)によれば、慶長一七年弘前へ移ったとある。 泉光院せんこういん 神奈川県:鎌倉市上町屋村泉光院[現在地名]鎌倉市上町屋柏尾(かしお)川左岸、字山(やま)ノ根(ね)にある。真言宗大覚寺派、天守山高音寺泉光院という。開山・開基未詳。本尊阿弥陀如来。もと手広青蓮(てびろしようれん)寺末。江戸時代、寺中は無年貢地であったが、ほかに二石余の年貢地を有していた(青蓮寺本末帳)。寺蔵過去帳は寛保二年(一七四二)没の法印証心を中興開山とし、当寺世代として尭運・秀等・秀順らがみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報