法常寺(読み)ほうじようじ

日本歴史地名大系 「法常寺」の解説

法常寺
ほうじようじ

[現在地名]亀岡市畑野町千ヶ畑

せんはた北側の山の中腹にある。大梅山と号し、臨済宗妙心寺派、本尊釈迦如来。

当寺の前身は寛永九年(一六三二)後水尾上皇の厚い帰依を受けた一糸文守が当地に結んだ桐江とうこう庵で、同一八年に上皇が庵隣接地に宮中旧殿の材を下賜して建立した方丈・食堂・庫裏などが整い、法常寺の正式な開創となった。一糸は寛永二〇年に近江の永源えいげん(現滋賀県神崎郡永源寺町)に転住し正保三年(一六四六)に没するが、当寺への上皇の庇護は変わらず、寛文六年(一六六六)上皇宸筆の扁額を受け、やがて勅願寺となる。


法常寺
ほうじようじ

[現在地名]三原市西宮町

三原みはら八幡宮の北西丘陵南麓にある。東日山と号し曹洞宗。本尊釈迦如来。「三原志稿」によると、もと天台宗で東日山法輪常転禅ほうりんじようてんぜん寺といい、賀茂郡新庄しんじよう(現竹原市)木村きむら城跡の北にあった竹原小早川氏の菩提寺。天文一八年(一五四九)小早川興景が大休を請じて曹洞宗に改宗

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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