精選版 日本国語大辞典 「法道」の意味・読み・例文・類語 ほう‐どうホフダウ【法道】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 仏語。① 仏法の真実、真理。[初出の実例]「あまねく諸国にあそびて、人をして法道をしらしめて」(出典:観智院本三宝絵(984)中)② 仏の道。仏道。仏の教え。[初出の実例]「尊儀を礼拝し、法道をきく」(出典:正法眼蔵(1231‐53)梅華)[ 2 ] 播磨国法華山(兵庫県加西市坂本町)に住んでいたといわれる仙人。天竺の人で、中国、朝鮮を経て日本に来たという。鉢を飛ばして供米を乞い、ことわられると鉢に従って俵が飛んだという言い伝えから、空鉢仙人ともいわれた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「法道」の解説 法道 ほうどう 伝説上の仙人。天竺(てんじく)(インド)に生まれ,紫雲にのって唐(とう)(中国)・百済(くだら)(朝鮮)をへて日本に渡来。播磨(はりま)(兵庫県)の法華山にすみ,法華経を読誦(どくじゅ)し密教の灌頂(かんじょう)を修した。十一面観音信仰をつたえ,孝徳天皇の病気をなおしたという。飛鉢(ひばち)の法で供物をあつめ,空鉢仙人ともよばれた。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例