日本歴史地名大系 「波山」の解説 波山つくばさん 茨城県:筑波郡波山八溝(やみぞ)山地南端に位置。紫(し)峰ともよばれる。北は現真壁(まかべ)郡真壁町、南は筑波町、東は新治(にいはり)郡八郷(やさと)町。男体(なんたい)峰(西峰)と女体(によたい)峰(東峰)からなる双耳峰で、標高は八七五・九メートル(東峰)。山頂付近を御幸(みゆき)ヶ原といい、東のつつじヶ丘を経て東南の風返(かざがえし)峠・不動(ふどう)峠へ続く。筑波男神・筑波女神の鎮座地として信仰を集め(筑波町の→筑波山神社)、その山容は古くから関東の名山として尊崇され、富士山と好対照の山として眺められてきた。山頂からは関東平野を一望にする。花崗岩と斑糲岩が古生層を突破って出現した山で、造山の歴史は富士・日光より古く、太古には関東唯一の存在であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
デジタル大辞泉プラス 「波山」の解説 波山(ばさん) 日本の妖怪。赤い鶏冠を持ち火を吐く怪鳥で、江戸時代の奇談集「絵本百物語」に記述がある。名称は羽ばたきの音に由来。「婆娑婆娑(ばさばさ)」「犬鳳凰(いぬほうおう)」ともいう。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報 Sponserd by