② ビャクダン科の半寄生落葉低木。本州中部の山地に生える。高さ一~二メートル。根の一部は他の木の根に寄生。幹は直立し、よく分枝し多くの葉を対生する。葉はほとんど無柄。長さ三~八センチメートルの長楕円形で先は長く尖り、縁はなめらか。雌雄異株。花は径約五ミリメートル、淡緑色で、雄花は数個集まり、雌花は一個ずつ、どちらも枝先につき初夏に開く。雌花は子房下位で、萼片の下に細長い苞が四枚ある。花弁がなく萼片が四個。果実は長さ約一センチメートルの卵状楕円体で先端には長さ三センチメートルほどに生長した四枚の葉状の苞葉があり、羽根つきの羽根に似る。果実は塩漬けにし料理の飾りに使ったり、いって食べ、若葉はひたしものにする。はごのき。こぎのこ。つくばねのき。《 季語・秋 》 〔随筆・骨董集(1813)〕