活性アルミナ(読み)カッセイアルミナ(その他表記)activated alumina

デジタル大辞泉 「活性アルミナ」の意味・読み・例文・類語

かっせい‐アルミナ〔クワツセイ‐〕【活性アルミナ】

吸着力の強いアルミナ。水洗したアルミナを二酸化炭素の気流中で熱して得られる、粒子表面が多孔性の粉末クロマトグラフィーに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「活性アルミナ」の意味・読み・例文・類語

かっせい‐アルミナクヮッセイ‥【活性アルミナ】

  1. 〘 名詞 〙 ( アルミナは[英語] alumina ) 炭酸ガス気流中で加熱処理し、吸着性を強化したアルミナ。湿気、油の蒸気除去に用いる。

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改訂新版 世界大百科事典 「活性アルミナ」の意味・わかりやすい解説

活性アルミナ (かっせいアルミナ)
activated alumina

アルミニウムの酸化物であるアルミナの水和物を熱処理して製造される多孔質固体水分吸着能に優れ,シリカゲルとともに気体の脱湿・乾燥によく用いられる。吸着した水分は室温では分子状で物理吸着または化学吸着しており,高温ではアルミナ表面と反応して表面OH基となる。アルミナは,高温度でも安定で化学的に不活性であり,物理的強度があり,それ自身で,あるいは他の金属と混合して,石油改質,異性化反応等の触媒に用いられたり,他の金属触媒の担体としても多用される。
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化学辞典 第2版 「活性アルミナ」の解説

活性アルミナ
カッセイアルミナ
activated alumina

多孔質で吸着力の強いアルミナ.水酸化アルミニウムを加熱脱水してつくられる.空気などの気体および有機溶剤中の水分の除去に用いられる.活性アルミナにより除湿された空気中の水分は約0.01 mg L-1 で,CaCl2,シリカゲルなどより強力な除湿剤である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の活性アルミナの言及

【アルミナ】より

…アルミナ磁器は,その電気絶縁性,硬質性,耐摩耗性,生体機能などを利用して各種用途に利用される。熱分解性のアルミニウム塩類を加熱分解して得られるγ‐アルミナ(活性アルミナ)は,結晶粒径の非常に小さなもので,表面積が大きく,化学的にも安定であり,触媒,触媒担体,吸着剤などに用いられる。火炎溶融法(ベルヌーイ法),水熱法,引上げ法などによってつくられた単結晶アルミナは,人造宝石,ルビーレーザー用ロッド,集積回路基板などに使われる。…

【酸化アルミニウム】より

… Al2O3nH2Oの組成をもつ物質もアルミナ(または水和アルミナ)ということがあるが,これは実際にはAlO(OH)のような酸化水酸化物である。このうち活性アルミナと呼ばれる物質は,触媒,クロマトグラフィーに広く使われているが,これも酸化水酸化物,場合によってはほぼ[Al2(OH)5]2(CO3)・H2Oの化学式に相当する水酸化炭酸塩である。【水町 邦彦】。…

※「活性アルミナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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