デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「浅尾国五郎」の解説
浅尾国五郎(3代) あさお-くにごろう
明和6年生まれ。7代片岡仁左衛門(にざえもん)の門人。寛政10年ごろ3代目を襲名。京都,大坂で活躍。敵役(かたきやく)を得意とし,実悪(じつあく),老女役をかねた。近視のため近国とよばれた。天保(てんぽう)6年1月19日死去。67歳。前名は朝井国五郎。俳名は鬼笑,鬼山。屋号は松葉屋。
浅尾国五郎(5代) あさお-くにごろう
3代浅尾為十郎の門より3代嵐璃寛(りかん)の門に転ずる。弘化(こうか)元年5代目を襲名。敵役(かたきやく),なかでも世話敵を得意とし,親仁方(おやじがた),女方をかねた。明治10年死去。初名は三桝貫蔵。前名は浅尾三八,浅尾山道。俳名は梅鉢。別名に生島寛右衛門,嵐寛右衛門。
浅尾国五郎(4代) あさお-くにごろう
三桝光五郎の門より3代中村歌右衛門の門に転ずる。天保(てんぽう)10年4代目を襲名。敵役(かたきやく)として活躍した。天保11年死去。初名は三桝門之助。前名は三桝寛十郎,中村翫十郎。俳名は鬼笑。
浅尾国五郎(初代) あさお-くにごろう
7代片岡仁左衛門(にざえもん)の兄。京都の子供芝居出身。初代浅尾為十郎に入門。敵役(かたきやく)をつとめた。安永5年死去。前名は朝井国五郎。俳名は鬼笑。