精選版 日本国語大辞典 「浅草溜」の意味・読み・例文・類語 あさくさ‐ため【浅草溜】 江戸時代、品川溜とともに、浅草に設けられた、主として重病の囚人を加療のため一時収容した場所。元祿二年(一六八九)、非人頭車善七が建設。非人より選ばれた溜役人が事務を処理したので、浅草非人溜ともいわれた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「浅草溜」の解説 浅草溜あさくさため 東京都:台東区旧浅草区地区千束村浅草溜浅草寺北の三ヶ町耕地の間に位置した。江戸時代に病人や若年の囚人を収容した施設で、同様の施設は品川にも設置されていた。貞享四年(一六八七)に罪人を非人頭に預けたことから起こったとされている。当初は非人小屋に収容していたが、その後預人が多くなったため元禄一三年(一七〇〇)二四間・四五間の規模の地所が与えられ、二棟(一の溜・二の溜)の長屋が立てられた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報