デジタル大辞泉 「玉勝間」の意味・読み・例文・類語
たま‐かつま【玉勝間】
[枕]かつまの
「―逢はむと言ふは
[補説]書名別項。→玉勝間
本居宣長(もとおりのりなが)の漫筆ともいうべき著書。全14巻。1793年(寛政5)から起稿し、順次出版の準備をしていったが、宣長存命中に清書原稿が完了したのは12巻までである。13巻、14巻の脱稿日は明らかでない。出版は第一編(1~3巻)が95年、第二編(4~6巻)が97年、第三編(7~9巻)が99年である。第四編(10~12巻)は宣長没後の1802年(享和2)、第五編(13、14、目録一巻)は12年(文化9)である。その内容は、古書からの抜き書き、弟子から受けた質問への答え、方言や地誌、自らの学問上の思い出など、生涯を振り返っての、自らの学問、生活、思想信条などの覚え書きとなっている。
[萱沼紀子]
『『玉勝間』(岩波文庫)』▽『大久保正編『本居宣長全集1』(1968・筑摩書房)』
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本居宣長(もとおりのりなが)著の随筆。宣長本人は「たまがつま」と読む。14巻・目録1冊。1793年(寛政5)起筆,95年から1812年(文化9)刊。各巻に「初若菜」など植物にちなむ名がつけられ,計1005条収載。文章は平明な擬古文で,内容は学問論・古道論・折々の随想から,聞書・注釈・語義・地名などの考察まで広範多彩。断片的随筆だが,宣長の卓越した見識と,学問・人生・文学に対する考えを知ることができる。「本居宣長全集」「日本思想大系」所収。
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