浪花千栄子(読み)なにわ ちえこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「浪花千栄子」の解説

浪花千栄子 なにわ-ちえこ

1907-1973 昭和時代の女優
明治40年11月19日生まれ。昭和5年松竹家庭劇に入座。同年2代渋谷天外と結婚する。戦後,離婚NHKラジオドラマ「アチャコ青春手帖(てちょう)」で人気をえる。軽妙な演技と得意の大阪弁で「祇園囃子(ぎおんばやし)」「彼岸花」などの映画や舞台のわき役として活躍。昭和48年12月22日死去。66歳。大阪出身。本名南口(なんこう)キクノ。著作に「水のように」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の浪花千栄子の言及

【松竹新喜劇】より

…旗揚げのプログラムは茂林寺文福(もりんじぶんぷく)こと曾我廼家十吾(そがのやとおご)(1892‐1974)と館直志(たてなおし)こと渋谷天外合作《丘の一本杉》,和老亭当郎(わろうていとうろう)こと曾我廼家十郎作《手》,一堺漁人(いつかいぎよじん)こと曾我廼家五郎作《嵯峨野の雪》ほかであった。参加メンバーには渋谷天外,曾我廼家十吾,浪花(なにわ)千栄子(1907‐73),藤山寛美(かんび)(1929‐90),曾我廼家大磯,曾我廼家明蝶(めいちよう),曾我廼家五郎八,曾我廼家鶴蝶(つるちよう)らがいる。松竹新喜劇結成のきっかけは,喜劇王といわれていた曾我廼家五郎(曾我廼家劇)が48年11月に他界したことにあった。…

※「浪花千栄子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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