浮地(読み)うきじ

精選版 日本国語大辞典 「浮地」の意味・読み・例文・類語

うき‐じ‥ヂ【浮地】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「うきち」とも ) 所有の定まらない地。特に近世農民負債その他の事情のために逃亡して、後に残された土地引受人のない場合は普通、上地(あがりち)として没収した。
    1. [初出の実例]「彼方へ浮地などの候をも、悉皆南蛮僧分別にて領置候由也」(出典:上井覚兼日記‐天正一二年(1584)五月二日)

うき‐ち【浮地】

  1. 〘 名詞 〙うきじ(浮地)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「浮地」の意味・わかりやすい解説

浮地
うきち

江戸時代貢租の重課や負債の弁済を免れようと,居村から欠落した農民の残した土地。通常こうした土地は惣作 (そうさく) 地として,村民の連帯責任で耕作され,年貢を上納した。

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