日本大百科全書(ニッポニカ) 「海の基本図」の意味・わかりやすい解説
海の基本図
うみのきほんず
日本の領海基線の設定、大陸棚の決定および海洋の利用、開発、環境保全、自然災害防止などの基礎資料とするため、海底の地形、地質構造、海面での地磁気・重力などの調査結果を示した基本図。海上保安庁海洋情報部より刊行されている。沿岸の海の基本図と大陸棚の海の基本図とがある。前者は海底地形図(等深線を表示)、海底地質構造図からなり、縮尺は1万分の1と5万分の1。後者は、大陸棚の限界を設定する根拠とするため、海底地形図、海底地質構造図のほか、地磁気全磁力図、重力異常図から構成され、縮尺は20万分の1、50万分の1、100万分の1である。
[五條英司]
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