淋漓(読み)リンリ

デジタル大辞泉 「淋漓」の意味・読み・例文・類語

りん‐り【××漓】

[ト・タル][文][形動タリ]
水・汗・血などが、したたり流れるさま。「鮮血淋漓
「雨―として玻璃ガラスしたたり」〈蘆花不如帰
勢いなどが表面にあふれ出るさま。「墨痕淋漓
慷慨―たる郷人漢文もあらん」〈独歩愛弟通信

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精選版 日本国語大辞典 「淋漓」の意味・読み・例文・類語

りん‐り【淋漓】

〘形動タリ〙
① 水・汗・血などがしたたり落ちるさま。
※翰林葫蘆集(1518頃)四・題画「昨夜龍来吸硯池、天辺吐出墨淋漓」
※狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉一〇「鮮血淋漓(リンリ)たる首部(かふべ)を卑臣(それがし)に顕はして」 〔韓愈‐和虞部盧四酬翰林銭七赤藤杖歌詩〕
② 勢いのあふれているさま。元気いっぱいなさま。
※南海先生文集(1784)三・七家雪并引「蕭蕭鬚髪、倚牀操毫、冥捜沈吟、淋漓揮洒之態、宛乎在目」 〔杜甫‐奉先劉少府新画山水障歌〕

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普及版 字通 「淋漓」の読み・字形・画数・意味

【淋漓】りんり

水がしたたる。勢いのあるさま。唐・韓酔後〕詩 初め喧(やかま)しくして或いは忿爭し 中ごろ靜かにして戲を雜(まじ)ふ 淋漓たり、身上の衣 倒す、筆下の字

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