深志神社(読み)ふかしじんじや

日本歴史地名大系 「深志神社」の解説

深志神社
ふかしじんじや

[現在地名]松本市深志三丁目

江戸時代から南深志(女鳥羽めとば川の南)の鎮守。旧県社。

この地が宮村みやむら町といわれた頃、宮村明神とよばれる諏訪明神(建御名方命)が祀られており、周辺はすべて水田地帯であった。応永年間(一三九四―一四二八)小笠原氏が居館井川城の西の鎌田かまだ村に京都から勧請した北野天満宮を、領主小笠原秀政が慶長一九年(一六一四)この地に移し、宮村大明神と合わせ、天保一二年(一八四一)社号を深志神社とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「深志神社」の意味・わかりやすい解説

深志神社
ふかしじんじゃ

長野県松本市深志に鎮座。旧県社。祭神は建御名方富命(たけみなかたとみのみこと)、菅原道真(すがわらのみちざね)公二柱で、二殿に祀(まつ)る。1339年(延元4・暦応2)信濃(しなの)国守護小笠原(おがさわら)氏が一宮諏訪(いちのみやすわ)明神の分霊を勧請(かんじょう)し、宮村大明神と称したのに始まり、のち1582年(天正10)北野天満宮の分霊も勧請、合祀(ごうし)し、宮村両社と称したが、江戸後期に現社名に改称した。歴代の松本城主の崇敬が厚かった。例祭は7月24、25日。通称天神さんとして親しまれ、市内南部の氏神である。社家牟禮(むれ)氏。

[牟禮 仁]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

事典・日本の観光資源 「深志神社」の解説

深志神社

(長野県松本市)
信州の神社百選指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

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