性交の際に軟性下疳菌と梅毒トレポネマの両方の病原体が同時に感染するために起こる症状であり,はじめに軟性下疳の症状が出現したのちに,同一部位に第1期梅毒の症状である硬性下疳が出現することをいう。感染機会である性交後2~7日で外陰部に小さい赤い隆起が発生し,激しい痛みのある深い潰瘍となる。男子では陰茎に,女子では陰唇,腟に生じた軟らかい軟性下疳の潰瘍の部に一致して,感染後約3週に梅毒の第1期の症状である硬いしこりが加わってくる。潰瘍の発生した初期には軟性下疳菌がみつかるし,3週以後には梅毒トレポネマが検出される。梅毒血清反応は感染機会後4~6週後に,つまり硬いしこりができて1~2週後に陽性となる。
執筆者:岡本 昭二
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