清成古墳
きよなりこふん
[現在地名]石井町石井 石井
気延山山塊北麓の小丘陵先端部、清成に立地する古墳時代前期末から古墳時代中期初頭にかけての古墳で、眼下に清成遺跡を望む。墳丘は開墾や盗掘により原形をとどめていないが、直径約一五メートルの円墳と推定される。緑色片岩の薄い割石が葺石として葺かれ、墳頂部付近からは壺形埴輪が出土した。当古墳からは二基の埋葬施設が確認された。竪穴式石室は墳丘のほぼ中央付近から検出された。主軸方位は磁北から八三度東に振っており、ほぼ東西方向で、頭位は東と推定される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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