日本歴史地名大系 「清滝街道」の解説 清滝街道きよたきかいどう 大阪府:守口市清滝街道生駒山地を横断して河内と大和を結ぶ道のうち、北寄りのもの。北河内から大和に至る。清滝峠(四條畷市)を越えるためこの称があるが、河内側からは奈良街道・竜田(たつた)道・大和街道、大和側からは河内街道・大坂街道などともよばれた。近世には守口町の難宗(なんしゆう)寺側で京街道(東海道)から分岐、東進して門真四番(かどましばん)村・門真一番(かどまいちばん)村・上島頭(かみしまがしら)村・上馬伏(かみまぶし)村(現門真市)を経て堀溝(ほりみぞ)村(現寝屋川市)に至る。ここからさらに東進、蔀屋(しとみや)村・中野(なかの)村(現四條畷市)を通り(中野村で東高野街道と交差)、清滝川沿いに標高約二四〇メートルの清滝峠を越える。 清滝街道きよたきかいどう 奈良県:生駒市清滝街道生駒山地の北部、清滝峠(現大阪府四條畷市)から田原(現南田原町)に下り、一は磐船(いわふね)街道と合して竜田(たつた)川沿いに竜田村(現生駒郡斑鳩町)に至り、一は前田(まえだ)(現高山町)で高山(たかやま)街道に合して富雄(とみお)川沿いに郡山(現大和郡山市)に至る。「大和志」に「清滝越讃良郡界界在田原、以外通清滝因名至高山前田邑十八町」とみえる。嘉禎二年(一二三六)一〇月の春日供物運上路注進状(春日神社文書)にある上津鳥見(かみつとみ)路のことか。北河内からの伊勢参宮道として賑ったほか、大坂の商品と大和の農産物が交流する道筋であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by