清潭寺(読み)せいたんじ

日本歴史地名大系 「清潭寺」の解説

清潭寺
せいたんじ

[現在地名]菊鹿町上永野 犬丸

木野きの川上流右岸のやや谷の部分にあり、隈部くまべ館跡の南西約八〇〇メートルに位置する。雲龍山清潭寺と称する。曹洞宗本尊は石造阿弥陀如来。「国誌」によると開基年代不明、開山は「加州永平寺八世」の実底中真、相良氏の菩提所であったが、のち隈部氏が再興し歴代の廟寺としたという。江戸中期に面山が再興、明治の廃仏毀釈で荒廃し明治一八年(一八八五)廃寺となり、同三六年再興され現在は六角堂一宇が建つ。

門前にある高さ約一・八メートルの大永八年(一五二八)三月銘の笠塔婆によると、富田(内田)直方は永野村石田二反を寄進、「事蹟通考」所載の隈部系図では修築をしたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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