渋谷善作(読み)シブヤ ゼンサク

20世紀日本人名事典 「渋谷善作」の解説

渋谷 善作
シブヤ ゼンサク

明治〜昭和期の実業家 長岡商業会議所会頭。



生年
文久3年12月10日(1864年)

没年
昭和6(1931)年11月1日

出生地
越後国刈羽郡高田村(新潟県)

旧姓(旧名)
飯塚

学歴〔年〕
慶応義塾〔明治16年〕卒

経歴
飯塚弥兵衛の三男として生まれ、明治30年渋谷権之助の養子となる。この間、12年上京し中村正直の同人社に学び、慶応義塾に転じ16年卒業、更に同志社に入り神学・哲学を修め、郷里の新潟に戻り新潟女学校、北越学館で教鞭を執る。明治29年長岡銀行の創立に参画し取締役・支配人、のち専務、晩年は副頭取に就任。傍ら、長岡貯蓄銀行、北越製紙、新潟信託、日本石油、長岡鉄道、北越新報社の各重役を務める。また長年に渡り長岡市会議長、長岡商業会議所会頭なども務め、北越財界の重鎮として活躍した。茶人としても知られ、宗偏流の中村木兆庵、領宗和尚に茶湯を学び、家元より皆伝を受ける。号を宗雲、閑日庵と称した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「渋谷善作」の解説

渋谷善作 しぶや-ぜんさく

1864*-1931 明治-昭和時代前期の実業家。
文久3年12月10日生まれ。郷里新潟県の新潟女学校,北越学館で教師をつとめる。明治29年長岡銀行の創立に参加し,のち副頭取となる。長岡市会議長,長岡商業会議所会頭などもつとめた。茶人としても知られた。昭和6年11月1日死去。69歳。慶応義塾卒。旧姓は飯塚。号は宗雲,閑日庵。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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