北越製紙(読み)ほくえつせいし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「北越製紙」の意味・わかりやすい解説

北越製紙
ほくえつせいし

製紙会社。 1907年新潟県長岡市に設立。翌 08年長岡工場を開設,17年北越板紙を買収し新潟工場とする。 20年市川工場を建設。 38年に新潟板紙,39年に太陽パルプ,44年に北越パルプを合併。 58年本社機構を東京に移転する。 62年に北越不動産を設立し多角化をはかる。 64年新潟地震により新潟工場が被災したが 66年に再建工事完了。主要事業は紙 (洋紙,板紙) ,ファイバシート,繊維板,紙加工品の製造。白板紙では大手3社の一角を占める。 2000年7月には業界5位の三菱製紙資本・業務提携を結び,資材調達を手始めに生産,販売などで連携をとっている。売上構成比は,パルプ・紙・紙加工品製造事業 93%,その他7%。年間売上高 1327億 3000万円 (連結) ,資本金 233億 600万円,従業員数 1128名 (2000) 。

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百科事典マイペディア 「北越製紙」の意味・わかりやすい解説

北越製紙[株]【ほくえつせいし】

白板紙で業界トップクラスの製紙メーカー。パルプから紙までの一貫生産体制が特徴。1907年設立。板紙製造からスタートし,上質紙特殊紙へ展開。1932年の時点で,早くも原木から紙までの一貫生産体制を整備した。1990年にコート紙業界に参入し,洋紙の品揃えを完成。現在は白板紙と洋紙の2本立経営。2006年王子製紙から敵対的TOB(株式公開買付)を仕掛けられたが,対抗策として三菱商事日本製紙グループ本社出資を受け入れ,TOBは不成立となった。2011年に紀州製紙との合併により北越紀州製紙となる。

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