温病(読み)うんびょう(その他表記)wēn bìng

精選版 日本国語大辞典 「温病」の意味・読み・例文・類語

うん‐びょう‥ビャウ【温病】

  1. 〘 名詞 〙 高熱を出す病気熱病
    1. [初出の実例]「去八日受温病、今日遂以卒去」(出典:中右記‐長治二年(1105)四月一七日)
    2. [その他の文献]〔難経‐五八・難〕

おん‐びょうヲンビャウ【温病】

  1. 〘 名詞 〙うんびょう(温病)

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改訂新版 世界大百科事典 「温病」の意味・わかりやすい解説

温病 (おんびょう)
wēn bìng

中国医学病名の一つで,種々の発熱性急性伝染病総称であるが,その内容は時代によって必ずしも同じではない。瘟疫(おんえき)とか天行病という語もほぼ同じ意味に用いられていて,外邪によって起こされるとされていた。傷寒一種の伝染病であるが,温病には含まれない。温病の概念は明代の王履の《医経溯洄集》,呉有性の《温疫論》により確立された。
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