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測樹 ソクジュ

デジタル大辞泉の解説

そく‐じゅ【測樹】

樹木の材積樹齢・生長量などを測定すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

測樹
そくじゅ

樹木やその集団である森林について、各種の大きさとそれらの変化を測定することをいう。おもに樹高や直径、幹の容積(材積)、それらの成長量などが測定の対象となる。そのため特殊な測定器具や測定法、計算法が考案されている。
 丸太の材積は、その平均断面積と長さとの積として求めるが、平均断面積の求め方によって各種の計算式がある。わが国の丸太の商取引では、末口(すえくち)二乗法といって、丸太の最小木口の直径の二乗に長さを掛けて材積とするのが慣例である。
 林地に立ったままの木(立木(りゅうぼく))の材積を直接測ることは困難であるから、立木の直径と樹高とを測り、あらかじめつくられた材積表から求めることが普通である。重要な林業樹種ごとに、また地域ごとに材積表がつくられている。立木の直径は胸高(きょうこう)の位置(わが国では地上1.2メートルが普通)で測られる。直径は輪尺(りんじゃく)(幹を2本の脚で挟んで直径を測る器具)や、直径換算の目盛り付きの巻尺(直径巻尺)で測り、樹高は三角法や相似三角形の理論を応用した各種の測高器で測る。材積の成長量は、立木を伐倒して、一定間隔に幹を切断し、各断面の年輪から過去の直径を求め、各年齢ごとに計算した材積の差から求める。
 森林の材積は、全立木の直径、樹高を測定して、個々の立木材積の和として求められる。しかし森林の測樹では立木の数が多く、対象面積も広く、また山地で足場が悪く森林全体を測定することがたいへんなので、一部分の測定値から全体を推定する標本調査法が広く森林調査のために使われている。さらに広域の森林を対象とする場合は、航空機から撮影した空中写真によって森林の樹種、樹高、立木密度などを判読し、地上調査と組み合わせて森林調査を行う方法が使われる。また1970年代初めから各種の地球観測衛星を利用した森林の遠隔調査(リモート・センシング)の方法が開発され、広域にわたる森林の種類、分布、資源、そしてそれらの時間的変化などの迅速な解析に活用されている。[蜂屋欣二]

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