源豊宗(読み)ミナモト トヨムネ

20世紀日本人名事典 「源豊宗」の解説

源 豊宗
ミナモト トヨムネ

大正〜平成期の美術史家 元・関西学院大学教授。



生年
明治28(1895)年10月7日

没年
平成13(2001)年1月17日

出生地
福井県武生市

学歴〔年〕
曹洞宗大学(現・駒沢大学)〔大正7年〕卒,京都大学文学部卒

学位〔年〕
文学博士

主な受賞名〔年〕
朝日賞(第54回・昭58年度)「日本美術研究における多大の業績

経歴
大正14年から昭和8年まで美術雑誌仏教美術」の主幹として活躍、毎号論文発表する一方、地方美術作品の紹介などに努めた。7年の処女作「日本美術史図録」が認められて、9〜18年京都大学文学部講師を務め、以後、27〜41年関西学院大学文学部教授、のち帝塚山学院大学教授などを歴任。27年から25年間文化財保護審議会専門委員を務めた。日本美術史学界の最長老として知られ、大和絵彫刻を含む幅広い日本美術史を網羅した洞察力評論著作活動を展開した。世界と日本を対照させて美術の流れを跡づけた「日本美術史年表」は高い評価を受け、90歳を過ぎてからもデータが追加され続け、ライフワークとなった。また14年に始めた美術史愛好家向けの市民講座・金葉会では、日本美術を中心に月1回の講演を平成10年まで約60年間続けた。編著書に「日本美術史年表」「大徳寺」「大和絵の研究」「日本美術の流れ」「日本美術史論究」(全7巻)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「源豊宗」の解説

源豊宗 みなもと-とよむね

1895-2001 大正-平成時代の美術史家。
明治28年10月7日生まれ。大正13年から雑誌「仏教美術」を編集し,みずからも天平(てんぴょう)彫刻について論文を発表。昭和9年母校京都帝大の講師,27年関西学院大教授。のち帝塚山学院大教授。大和絵を中心に研究をすすめる。59年朝日賞。平成13年1月17日死去。105歳。福井県出身。著作に「日本美術史論究」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「源豊宗」の解説

源 豊宗 (みなもと とよむね)

生年月日:1895年10月7日
大正時代-平成時代の美術史家。関西学院大学教授
2001年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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