準学士(読み)じゅんがくし

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「準学士」の意味・わかりやすい解説

準学士
じゅんがくし

高等専門学校(高専)卒業者に与えられる称号。アメリカではコミュニティ・カレッジの卒業生は同等の称号を得る。現行学位制度の確立以降、四年制大学卒業者には学士学位が与えられてきたが、短期大学や高等専門学校の卒業者に与えられる学位は、とくになかった。しかし、日本の短大や高専の卒業者が留学する場合にその資格が問われたり、外国からの留学生就職の際に法令上の「学位」を必要とするなど、教育の国際化が進んだことをきっかけとして、1991年(平成3)2月、当時の文部省大学審議会が導入を提言。同年7月施行の改正学校教育法でこれを定めた。さらに2005年(平成17)の改正では短大卒業者には短期大学士の学位が授与されることになった。

[編集部 2024年3月19日]

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大学事典 「準学士」の解説

準学士
じゅんがくし

日本では,短期高等教育機関(短期大学および高等専門学校)の卒業者に対して称号等は付与されていなかった(当時,大学卒業者には学士の称号が与えられていた)。しかし,外国においては短期高等教育機関卒業者に対して称号(学位を含む)が与えられている例があることから,日本の短期高等教育機関卒業者(日本)がより円滑に外国の大学へ留学,編入学することができること,日本に留学する外国の学生から称号が希望されている等の理由により,1991(平成3)年度より短期大学,高等専門学校の卒業者は「準学士」を称することができるようになった。その後,2005年度より短期大学卒業者には短期大学士(日本)の学位が授与されることとなったため,現在は高等専門学校(日本)の卒業者のみが準学士の称号を付与されている。なお,アメリカ合衆国の2年制カレッジ卒業者に授与される「Associate degree」の訳語として準学士が用いられることも多い。
著者: 濱中義隆

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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