地球上の各点の位置を緯度・経度で表すため、それらの点を投影する基準面として採用された、地球楕円体(地球に非常に近い形をした回転楕円体)。古典的には、原点にとったある1点での法線がその点でのジオイドの法線、つまり重力の方向と一致するようにとるが、他の点ではかならずしもジオイド面と一致しない。楕円の長半径、短半径には各種のものがあり、日本では明治以来、ベッセルが定めた楕円体を採用していた。世界測地系を測量の基準とする測量法改正(2001)に伴い、2002年(平成14)からは国際的な決定に基づく「GRS80(Geodetic Reference System 1980)楕円体」を準拠楕円体として採用している。
[尾崎幸男・辻 宏道 2016年11月18日]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...