地球上の各点の位置を緯度・経度で表すため、それらの点を投影する基準面として採用された、地球楕円体(地球に非常に近い形をした回転楕円体)。古典的には、原点にとったある1点での法線がその点でのジオイドの法線、つまり重力の方向と一致するようにとるが、他の点ではかならずしもジオイド面と一致しない。楕円の長半径、短半径には各種のものがあり、日本では明治以来、ベッセルが定めた楕円体を採用していた。世界測地系を測量の基準とする測量法改正(2001)に伴い、2002年(平成14)からは国際的な決定に基づく「GRS80(Geodetic Reference System 1980)楕円体」を準拠楕円体として採用している。
[尾崎幸男・辻 宏道 2016年11月18日]
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