準拠楕円体(読み)ジュンキョダエンタイ(その他表記)reference ellipsoid

デジタル大辞泉 「準拠楕円体」の意味・読み・例文・類語

じゅんきょ‐だえんたい〔‐ダヱンタイ〕【準拠×楕円体】

地図作成や緯度経度決定など、測量基準として採用される地球楕円体日本では近代的な測量が行われて以降、ベッセル楕円体を採用していたが、測量法改正にともない、平成14年(2002)よりGRS80楕円体を採用。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「準拠楕円体」の意味・わかりやすい解説

準拠楕円体
じゅんきょだえんたい
reference ellipsoid

地球上の各点の位置を緯度・経度で表すため、それらの点を投影する基準面として採用された、地球楕円体(地球に非常に近い形をした回転楕円体)。古典的には、原点にとったある1点での法線がその点でのジオイドの法線、つまり重力の方向と一致するようにとるが、他の点ではかならずしもジオイド面と一致しない。楕円長半径短半径には各種のものがあり、日本では明治以来、ベッセルが定めた楕円体を採用していた。世界測地系を測量の基準とする測量法改正(2001)に伴い、2002年(平成14)からは国際的な決定に基づく「GRS80(Geodetic Reference System 1980)楕円体」を準拠楕円体として採用している。

[尾崎幸男・辻 宏道 2016年11月18日]

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