ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
地球楕円体
ちきゅうだえんたい
earth ellipsoid
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
地球の形にもっとも近い楕円体のこと。地球の形はジオイドで代表される。ジオイドの形は、球を南北からほんのすこし押し縮めた回転楕円体にごく近い。そのため、なるべく単純な地球の形として、ジオイドに近い形の回転楕円体を考えることが多い。このような立場で、地球の形を示すものとして決めた楕円体を地球楕円体という。
地球楕円体を決めるには、大きく分けて次の3種の方法がある。地上測量により幾何学的に決める方法、広い範囲の地表で測定した重力値から重力理論に基づいて測地学的に決める方法、人工衛星の観測結果から力学的に決める方法である。決定された地球楕円体は、通常、赤道半径、扁平率(赤道半径と極半径の差を赤道半径で割った値)の二つの量で表される。
地図をつくるときには、その基本として適当な地球楕円体を採用する(準拠楕円体という)必要がある。明治以来、日本で採用していた準拠楕円体はベッセルの楕円体であったが、測量が世界的規模で連結されるようになると、日本の測地系が世界の測地系に対して位置がずれていること、内部にゆがみが存在することが明らかになった。そして、その対策が急がれた。結局、2001年(平成13)に測量法の改正が行われ、世界の大勢にあわせて、日本の準拠楕円体は測地基準系1980(Geodetic Reference System 1980)に基づくものに改訂された。その地球楕円体は、赤道半径が6378.137キロメートル、扁平率がほぼ298.257分の1である。
[長沢 工]
『中根勝見著『測量データの3次元処理――GPS時代の最小2乗法』(1994・東洋書店)』▽『藤井陽一郎・藤原嘉樹・水野浩雄著、地学団体研究会編『新版地学教育講座1 地球をはかる』(1994・東海大学出版会)』
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
12/21 デジタル大辞泉を更新
12/21 デジタル大辞泉プラスを更新
12/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/28 デジタル大辞泉プラスを更新
10/28 デジタル大辞泉を更新
10/27 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新