滄桑の変(読み)ソウソウノヘン

デジタル大辞泉 「滄桑の変」の意味・読み・例文・類語

そうそう‐の‐へん〔サウサウ‐〕【×滄桑の変】

世の中の激しい移り変わり。→滄海そうかい変じて桑田そうでんとなる

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精選版 日本国語大辞典 「滄桑の変」の意味・読み・例文・類語

そうそう【滄桑】 の 変(へん)

  1. 滄海桑田)変じて桑田(滄海)となること。桑畑大海と変じ、大海が干上がって桑畑となるような世の中の激しい変化。時勢のめまぐるしい変動。〔布令字弁(1868‐72)〕
    1. [初出の実例]「しからずば滄桑(サウサウ)の変(ヘン)に任せて、後の世に存せんと思ふ事」(出典三四郎(1908)〈夏目漱石〉一〇)

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故事成語を知る辞典 「滄桑の変」の解説

滄桑の変

世の中の激しい変化のたとえ。

[使用例] 「どうしてもえないでございましょうか?」〈略〉「滄桑の変と云う事もある。この東京が森や林にでもなったら、御遇いになれぬ事もありますまい」[芥川龍之介*奇怪な再会|1920]

[由来] 「神仙伝―王遠」に見える話から。その昔、仙人になったといわれる王遠が、という仙女に会ったとき、麻姑は、「この前にお目にかかってから、『すで東海の三たびそうでんるを見る(東の海が桑畑に変わってしまったのを、もう三回も見ました)』」と語ったとのことです。ここから、「そうかいそうでん(青い海が桑畑に変わる)」という表現が生まれ、さらに変化して「滄桑の変」として使われるようになりました。なお、桑は、生糸を取るために必要なカイコのえさとして、昔は農村によく植えられていました。

〔異形〕滄海変じて桑田となる/桑田変じて滄海となる。

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