日本歴史地名大系 「滝之寺」の解説
滝之寺
たきのじ
旧称滝之坊。円融山中正院と称し、天台宗。本尊虚空蔵菩薩。もと
続いて、天文一三年には宗牧もここで連歌会を興行するつもりであったが、ちょうど熱田大宮司千秋季光が濃州稲葉山で戦死したので遠慮したことが「東国紀行」にみえ、続いて紹巴は永禄一〇年(一五六七)八月二日ここを訪れて「宗長已来宿をせしに、滝坊にて」と記し、「宿かるもをばなが本の名残かな」と詠んでいる(富士見道記)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報