20世紀日本人名事典 「滝沢克己」の解説
滝沢 克己
タキザワ カツミ
- 生年
- 明治42(1909)年3月8日
- 没年
- 昭和59(1984)年6月26日
- 出生地
- 栃木県宇都宮市
- 別名
- 雅号=等石
- 学歴〔年〕
- 九州帝大法文学部哲学科〔昭和6年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- ハイデルベルク大学名誉神学博士号
- 経歴
- ドイツに留学。山口高商教授、九大助教授などを経て昭和24年九大文学部教授。46年退官するまで文学部長を2年間務めたが、学園紛争時全共闘の学生たちに理解を示し抗議の辞職をした。退官後は西独ハイデルベルク大学などで教壇に立ったこともある。その後、著述に専念。スイスの神学者カール・バルトの研究で知られ、著書に「西田哲学の根本問題」「カール・バルト研究」「哲学と神学の間」「聖書のイエスと現代の人間」「私の大学闘争」、「滝沢克己著作集」(法蔵館 全10巻)など。平成4年滝沢氏の思想的遺産を継承・発展させるのを目的とした「滝沢克己協会」が設立された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報