灰管(読み)かいかん

精選版 日本国語大辞典 「灰管」の意味・読み・例文・類語

かい‐かん クヮイクヮン【灰管】

〘名〙 古代中国天候測定した器具楽器律管に、葭莩(かふ)というアシの茎の中にある薄い膜の灰を入れておき、その変化によって測定したという。葭灰(かかい)
菅家文草(900頃)七・清風戒寒賦「灰管違、火星相守」 〔晉書律暦志・上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「灰管」の読み・字形・画数・意味

【灰管】かいかん(くわいくわん)

気候の測定に用いた器具。(かふ)(茎の膜)の灰を律管の中においた。〔晋書、律暦志上〕時日度(きど)に叶(かな)へ、地氣を管に效(いた)す。故に陰陽和するときは則ち景至り、律氣應ずるときは則ち飛ぶ。

字通「灰」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android