点額(読み)テンガク

デジタル大辞泉 「点額」の意味・読み・例文・類語

てん‐がく【点額】

《「水経注河水にある、竜門を登ることができた鯉は竜となり、失敗したものは額に傷をつけて帰るという故事から》試験に落ちること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「点額」の意味・読み・例文・類語

てん‐がく【点額】

  1. 〘 名詞 〙 ( 龍門を登り得た鯉は龍となり、そうでないものは額に点(きずつ)いて帰るという「水経注‐河水」の故事から ) 額に点(きずつ)いて帰ること。転じて、試験に落第すること。
    1. [初出の実例]「此業者徒有点額之愁」(出典都氏文集(879頃)五・評定〈略〉長統朝臣貞行時務策文第事)
    2. [その他の文献]〔李白‐贈崔侍御詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「点額」の読み・字形・画数・意味

【点額】てんがく

アヤツコ。また、落第。〔水経注、河水四〕爾に曰く、(てん)は鮪(ゐ)なり。(きようけつ)を出でて三、則ち上りて門を渡る。渡るを得たるものはと爲り、否(しから)ざるものは則ち額(ひたひ)を點(う)ちてる。

字通「点」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android