烏柄杓(読み)カラスビシャク

デジタル大辞泉 「烏柄杓」の意味・読み・例文・類語

からす‐びしゃく【××杓】

サトイモ科多年草。畑などに生え、高さ約20センチ。葉は3枚の小葉からなり、長い柄の中ごろと上端とに1個ずつむかごをつける。6月ごろ、緑色仏炎苞ぶつえんほうをもつ花穂をつける。根茎漢方半夏はんげという。すずめのひしゃく。へそくり。

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精選版 日本国語大辞典 「烏柄杓」の意味・読み・例文・類語

からす‐びしゃく【烏柄杓】

  1. 〘 名詞 〙 サトイモ科の多年草。古代に中国から帰化したと考えられ、全国各地で生える。径一センチメートルの塊茎から長さ一〇~二〇センチメートルの柄をもつ葉を一~三個出す。葉柄中部あるいは上端に小さなむかごがある。葉身は楕円形ないし披針形の小葉。夏、長さ二〇~三〇センチメートルの花茎を出し、緑色の仏焔苞に包まれ上部に細長い付属体をもった肉穂花序をつける。苞が帯紫色のものをムラサキハンゲ、小葉の細いものをホソバハンゲという。有毒植物だが漢方では根を乾燥させたものを半夏(はんげ)といい、薬用とする。漢名、半夏。へそくり。へぶす。すずめのひしゃく。ひしゃくそう。《 季語・夏 》 〔多識編(1631)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「烏柄杓」の解説

烏柄杓 (カラスビシャク・カラスノヒサク)

学名Pinellia ternata
植物。サトイモ科の多年草,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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