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無整流子電動機 むせいりゅうしでんどうきcommutatorless motor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

無整流子電動機
むせいりゅうしでんどうき
commutatorless motor

回転周波数と同期した周波数の交流電源で同期電動機を駆動する電動機システムをいう。大別して直流式と交流式がある。前者は整流器とインバータの組を,後者はサイクロコンバータを電動機の駆動電源としたものである。同期電動機の回転子の位置を検出して,それを可変周波数変換機のゲート信号としている。したがって,無整流子電動機は直流機のブラシと整流子の機械的整流機構を位置検出器とサイリスタに置き換えたもので,制御特性は本質的に直流機の特性と同じとなる。直流機の制御性と交流機の保守の容易さを兼ね備えた電動機で,ファン,ポンプ,セメントミルなどに用いられている。数 kW程度の容量までのトランジスタモータと呼ばれる小型電動機も同じ原理の電動機である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

無整流子電動機
むせいりゅうしでんどうき
brushless synchronous motor

電動機の整流子と電気ブラシによる電流の切替え(転流)を、電子回路による切替えに置き換えた電動機の一種。1980年代ごろまでは巻線界磁の同期電動機のブラシを廃止し、電子回路を使って駆動する方式を無整流子(同期)電動機とよんでいた。1980年代以降は、このうちとくに界磁に永久磁石を使い、インバーターで駆動する方式をブラシレスモーターとよぶようになった。[森本雅之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の無整流子電動機の言及

【電動機】より

…可変周波数電源としてはインバーター(直流を交流に変換する装置)とサイクロコンバーター(交流を別の周波数の交流に変換する装置)とがあり,インバーターによる場合はその前段に交流電源の電力を直流に変換する整流器が接続される。回転子位置検出器と同期電動機とサイリスター電力変換装置を組み合わせたものをサイリスターモーターまたは無整流子電動機という。
【歴史】
 1821年にM.ファラデーが原理的な電動機を製作し,36年にアメリカのダベンポートT.Davenport(1802‐51)が直流電動機を作って電池の電力で旋盤を回したが,直流電動機が広く実用されるようになったのは,67年にE.W.vonジーメンスが,電池の助けをかりずに発電する自励式直流発電機を考案してからである。…

※「無整流子電動機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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