整流子(読み)セイリュウシ

デジタル大辞泉 「整流子」の意味・読み・例文・類語

せいりゅう‐し〔セイリウ‐〕【整流子】

直流発電機直流電動機などの回転子一部で、ブラシとの接触によって整流作用をする部分

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精選版 日本国語大辞典 「整流子」の意味・読み・例文・類語

せいりゅう‐しセイリウ‥【整流子】

  1. 〘 名詞 〙 直流発電機や直流電動機などの回転子の一部分金属片と絶縁片とを交互に組み合わせて作った円筒形のもので、ブラシに接触して、電流を整流し、直流電流として流す働きを持つ。〔現代大辞典(1922)〕

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百科事典マイペディア 「整流子」の意味・わかりやすい解説

整流子【せいりゅうし】

直流発電機において電機子に発生した交流を直流に変換するための整流機構。電機子の回転コイルに接続された整流子片と絶縁片が交互に組み合わされ,回転軸のまわりに円筒状に並び,これを2個のブラシが摺動(しゅうどう),コイル内に生じる交流の同一方向の電流のみがブラシを通じて流れる。すなわち直流が得られる。電動機の場合は逆の動作を行う。→整流整流管整流器
→関連項目電動機トランジスターモーター

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「整流子」の意味・わかりやすい解説

整流子
せいりゅうし
commutator

直流電動機において,界磁石のN極S極の間を回転するコイルに流れる電流の方向を切替えて,一定回転方向のトルクを発生させるための装置。発電機では,コイルに生じる交流起電力から直流を取出すことになる。構造は,金属の環を図のように2つに割ったもの (C1,C2) が半回転ごとにブラシ B1 ,B2 に接触する。起電力の方向が変るごとにブラシも交代し,直流が得られる。

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