炭酸ナトリウムの無水和物Na2CO3のことであるが、工業的にはソーダ灰の名でよばれ、ソーダ工業における主要な原料物質である。現在日本ではほとんどがアンモニアソーダ法か塩安ソーダ法によって生産されているが、アメリカなどでは天然ソーダ灰の採取へ移行している。アンモニアソーダ法や塩安ソーダ法において、粗炭酸水素ナトリウムを煆焼(かしょう)して得られるソーダ灰は、見かけの比重(約0.7)が小さく、飛散しやすいので、軽質ソーダ灰(軽灰(けいばい))といわれる。これを一度加水してから再度煆焼したものは、見かけの比重が1.1程度で飛散しにくく、重質ソーダ灰(重灰)といわれる。用途によって使い分けされる。板ガラスおよびガラス製品の製造原料、鉄鋼の脱硫用などが主要な用途であるが、そのほか工業薬品、医薬・農薬、紙・パルプ、食品などの製造にも広く用いられる。
[鳥居泰男]
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