無為自然(読み)ムイシゼン

デジタル大辞泉 「無為自然」の意味・読み・例文・類語

むい‐しぜん〔ムヰ‐〕【無為自然】

作為がなく、自然のままであること。「無為」「自然」は共に「老子」にみられる語で、老子は、ことさらに知や欲をはたらかせず、自然に生きることをよしとした。

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精選版 日本国語大辞典 「無為自然」の意味・読み・例文・類語

むい‐しぜんムヰ‥【無為自然】

  1. 〘 名詞 〙 作為がなく、宇宙のあり方に従って自然のままであること。「無為」「自然」は「老子」に見られる語で、老子はことさらに知や欲をはたらかせずに、自然に生きることをよしとした。

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四字熟語を知る辞典 「無為自然」の解説

無為自然

作為がなく、宇宙のあり方に従って自然のままであること。

[使用例] 無為自然の世界では、万物斉同人間運命因縁に、かかわりはなかった[中山義秀*芭蕉庵桃青|1970]

[解説] 「無為」「自然」は「老子」に見られる語で、老子はことさらに知や欲をはたらかせずに、自然に生きることをよしとしました。

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百科事典マイペディア 「無為自然」の意味・わかりやすい解説

無為自然【むいしぜん】

人為・人工を否定する思想の中で,特に老荘思想の基本的概念をいう。儒教の仁義中心主義や形式主義に対して唱えられたもの。《老子》の無をもって天地万物の根幹たるものとする思想からすれば,無為自然こそが万物本体となる。

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旺文社世界史事典 三訂版 「無為自然」の解説

無為自然
むいしぜん

道家

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世界大百科事典(旧版)内の無為自然の言及

【自然】より

…それは自分を意味する〈自〉と状態を表す接尾辞〈然〉からなり,〈自分である状態〉を示すものであった。ところで老子は〈自分であること〉とは人為を加えず,本来のままであることにほかならないとしたから,この自然は無為と結びつき,〈無為自然〉という熟語もできてくる。自分が無為であることは,また物のあるがままを尊ぶことであるゆえ〈万物の自然を輔(たす)けて而も敢て為さず〉(第64章)ということにもなり,万物の〈自(おの)ずから然(しか)る〉ことを重んずることになる。…

※「無為自然」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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