無算(読み)ムサン

デジタル大辞泉 「無算」の意味・読み・例文・類語

む‐さん【無算】

[名・形動]
計算のできないこと。「無筆無算
数えきれないほど多いこと。また、そのさま。無数。多数
スパルタ精兵は勿論、同盟兵の死傷―にして」〈竜渓経国美談

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精選版 日本国語大辞典 「無算」の意味・読み・例文・類語

む‐さん【無算】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 計算ができないこと。数学的な知識がないさま。
    1. [初出の実例]「無筆・無算(ムザン)の癖なれば、世渡る業には疎にて」(出典読本南総里見八犬伝(1814‐42)八)
  3. 数えきれないほど数が多いこと。また、そのさま。無数。多数。〔日誌必用御布令字引(1868)〕 〔南史‐斉竟陵王子良伝〕
  4. よく考えないこと。思慮が浅いこと。むこうみずであるさま。無謀。

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普及版 字通 「無算」の読み・字形・画数・意味

【無算】むさん

無数。また、常数なし。〔周礼春官男巫、堂(儺(だ))す。方(位)無く、算無し

字通「無」の項目を見る

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