精兵(読み)セイヘイ

デジタル大辞泉 「精兵」の意味・読み・例文・類語

せい‐へい【精兵】

えりすぐった強い兵士。せいびょう。
[類語]軍人兵士兵隊兵卒つわもの戦士闘士戦闘員従卒士卒将卒弱兵雑兵ぞうひょう新兵初年兵古兵ふるつわもの老兵敵兵・敗残兵・伏兵番兵歩哨斥候歩兵騎兵砲兵工兵水兵海兵セーラー憲兵

せい‐びょう〔‐ビヤウ〕【精兵】

弓を引く力の強いこと。また、その者。⇔小兵こひょう
きほふはもとよりすぐれたる強弓つよゆみ―、矢継早の手きき」〈平家・四〉
せいへい(精兵)」に同じ。
「―アマタ討タセ」〈天草本伊曽保・鳥と獣〉

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精選版 日本国語大辞典 「精兵」の意味・読み・例文・類語

せい‐びょう‥ビャウ【精兵・勢兵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 弓を引く勢いが強いこと。弓を射る力が強いこと。また、その者。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「をとつらの新左衛門尉と申せしは、聞へたる勢兵(セイビャウ)也。矢は十三束三伏也」(出典雑談集(1305)三)
  3. よりすぐった兵。えりぬきの武者。精鋭の兵士。せいへい。
    1. [初出の実例]「事須量発精兵、扼其喉咽」(出典:日本三代実録‐元慶二年(878)三月二九日)
    2. 「サンザンニ キリタテラレ xeibiǒ(セイビャウ) アマタ ウタセ」(出典:天草本伊曾保(1593)鳥と獣の事)

せい‐へい【精兵】

  1. 〘 名詞 〙せいびょう(精兵)塵芥(1510‐50頃)〕
    1. [初出の実例]「千七百六十年〈略〉の記に、精兵二十八万四千百三十三人とあり」(出典:輿地誌略(1826)一)
    2. [その他の文献]〔史記‐呉王濞伝〕

しらげ‐つわもの‥つはもの【精兵】

  1. 〘 名詞 〙 よりすぐった兵士。せいへい。
    1. [初出の実例]「則ち精兵(シラケツワモノ)を率て、進で那羅山に登て軍(いくさたち)す」(出典:日本書紀(720)崇神一〇年九月(熱田本訓))

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普及版 字通 「精兵」の読み・字形・画数・意味

【精兵】せいへい

えりぬきの兵。〔戦国策、燕三〕燕王喜・太子丹等、皆其の兵をゐて、東のかた東に保(堡)す。秦の將李信、燕王をす。王なり。~太子丹をし、之れを秦に獻ぜんと欲す。

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